2007年12月3日月曜日

何も起きない久高島

久高島に渡ってきました。


「御嶽(うたき)には入らないでねぇ」と店のおばぁに自転車を借り、なんとなく地図を見遣りながら、あてども無く集落を走り回る。
区画整理なぞどこ吹く風、あまりにアナーキーな出会い頭の連続に、心地よく方向感覚を失う。
漁港がある。拝所がある。浜に出た。
せっかく朝一の船で来たが、別に眠たいのでとりあえず砂浜で寝る。

昼前に目覚め腹が減ったので携えた握り飯を頬張りつつ漕ぎ出す。
ふらりふらと走っていると今度はやがて集落を抜け、道が一本のあぜ道に集約された。
右手に牛小屋がある。
蝶が待っている。
左手は何も無い原野。



そのまま進むと北の果ての小さな浜まで辿り着いた。
リーフが無いのか、波が直接打ち寄せ、岩は荒くえぐられている。
島にぶつからない波は勢いを落とさないまま脇をうねって過ぎてゆく。
農道を走るとすぐに集落に戻ってきた。

本当に狭くて何も無い島だ。


ぐるぐる回ってたらやはり、しかしさっきとは別の、浜に辿り着き、再び惰眠をむさぼる。
もらったコーラを飲みながら帰りの船を待った。

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