2011年5月14日土曜日

『kocorono』感想

bloodthirsty butchrs のドキュメンタリー映画である。

あらかじめ言っておくが、僕自身は熱心なファンではなく、昔からずっと好きなのは嫁の方だ。
でもそんなことは関係がなかった。
映画を通してメンバー各人の熱量が伝わってきたからだ。
音楽として表現されるものは結果でしかない。
今までたまたまそれが僕の琴線に触れなかったというだけで、表現の原動力となる魂は真っ赤に燃えていた。

なんか凄い音楽を作ろうなんて大それた事は思ってなくて、僕ら三人(現在は四人)でやるとこんな音楽になる、ってのをやってるだけです。とは(bass)射守矢さんの言葉だ。
それがこれからの僕の心構えにぴったりで。
僕は職人として、嫁はデザイナーとして二人三脚で焼き物をやっていこうという青写真はあるのですが、二人の仕事をきっちり分けていくって言うよりは二人でセッションしながら行程を踏んでいく、という感じに近い。
それは音楽的なニュアンスも含め。
具体的な手法として音楽をどうやってアプローチに加えていくかということ(寝かせる土にクラシックを聴かせるようなおバカな)は、あまり問題ではなく、焼き物という、圧倒的な固形の産物に、音楽的な瞬間性というか流動性というかもう少し理想を言うとグルーブ感みたいなものを宿す為には、デザインではなく行程において活きた生の感情をどれだけ込められるか、みたいな事でしか言えません、今は。

ただただ言えるのは音楽にせよ焼き物にせよ言葉にせよ、何か伝えたい事があって、その媒体に過ぎないということなんです、表現する事は。
そんな事を考えながら観てました。
ごくごく私的な感想で悪しからず。


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