2011年4月17日日曜日

大東キャンプ記 その一 出港編

二日の出港延期があり、ついに出発となった。
南北大東島キャンプ旅行。
二台のバイクに荷物を満載し、泊(那覇)港へ。
後ろの荷物がグワングワン揺れて50kmくらいしかスピードが出せない。
荷物をくくるのはゴムよりヒモの方が良かったな。良くも悪くも延び縮みしてしまう。

「とまりん」に着くとありました、小さな船に『だいとう』の文字。
小さいのでフェリーとは呼べないそうだ。
他の島々へ行く為のフェリーと比べるとその小ささが分かる。
船を小さくするのは大東島の周囲が断崖絶壁で囲まれていて、大きな船の接岸が出来ないからだ。
『だいとう』の船内の客室は、半分が列車によくあるような寝台になっていて32ベッド、残り半分が船内泊によくある雑魚寝スペース。毛布が畳んで置いてある。
一泊を余儀なくされるが食堂や浴室はない。
テレビが設置されてあるサロンという小さな談話室、トイレ、カップラーメンと飲料の自動販売機のみ設置されている。

17:00に出港したがやる事が何もないのでほぼ甲板で、東へ抜ける為にぐるりと迂回する沖縄本島を眺めていた。
日が暮れると酔い止めの薬の効き目もあってか眠たくなってくる。
船酔いに強くない方なので念のため読書も控えていたので多分夜九時頃には眠ってしまったと思う。

朝の船内放送で目が覚め外へ出ると、水平線のもやの中、海と空の隙間、ぽっかり浮かぶ二つの島。
島と言ってもいわゆる沖縄的なリーフや、遠浅のエメラルドな海、白い砂浜など無く、見えるのは紺碧の海中から生える崖、のみ。
あまりに峻険な断崖はぶちあたる波しぶきを不敵に跳ね返す。
ひとたび船上より覗き込んだその海の透明度たるや他の離島に比類する所なし!
圧倒的透明度。
しかしこりゃ確かに上陸は難しいな、と思っていると見えてきました、噂のクレーン車。
いよいよあれに吊られて上陸するわけだ!


0 件のコメント: