2011年4月20日水曜日

大東キャンプ記 その三 南から北へ編



<キャンプ場のトイレ入り口にあるダイトウオオコオモリ(国指定天然記念物)のオブジェ。でかいし怖すぎる。>






























朝起きて塩屋プールという海水浴場へ。
前述のように島は全面断崖で囲まれているため、海で泳ぐ術がない。
そこで海岸の一部をくりぬき人口の潮溜まり(プール)を作った。
まあこういうことです。



星野洞という鍾乳洞に行く。
こちらは内部に階段や手すりがしっかり整備されていて、探険ではない。
しかしながらこの星野洞、東洋一と謳うだけあって広いし鍾乳石がでかい。
東洋一、という範囲不確定な感じがミステリー感を助長している。
白眉なのはまさにその白さ。
鍾乳石は空気に触れると酸化して変色してしまう。
また湿度も100%でないと鍾乳石が成長する事が出来ない。
従って密封状態でないと白が濁ってきてしまう。
整備された時しっかりとした二重の扉を設置したおかげで、今でも成長を続けている鍾乳洞なのだ。
成長と言っても100年で1cmほどだが。

腹が減ったので大東そばを食べに街へ。
こちらは伊佐商店。


大東寿司とそばがセットになったものを頂く。
大東寿司というのはマグロやサワラをヅケにして握った寿司。
もともと大東のマグロ、サワラは美味いが、さらに甘みが増していて美味しい。
そばは基本的には魚のダシの沖縄そば。
違いは麺で、かなりの太さ(うどんくらい)ある縮れ麺。
海水から抽出した天然のにがりをつなぎにしていて、モッチリというよりはしっかりした歯ごたえ。
余談だが大東は沖縄の中では一番降水量が少ない。
この島だけはいわゆる亜熱帯の亜雨林ではなく、頻繁に干ばつに悩まされる。
飲料水は海水を淡水にしたものを使っている。
その動力は太陽熱を電気化したもの。
なんせもっぱら快晴ですから。
淡水化して残ったものはおおざっぱに言うと塩とにがり。
そのにがりを使っているあたりの循環にグッときます。
あとは塩を商品化すればおよそこのサイクルは完成する。


食堂にはそれ以外にも200円追加で食べ放題のおかずとご飯があり、労働者の方々のソウルフードとなっている。


















食事も済ませ一路港へ。

<ゴンドラに入った山のようなかぼちゃ>







今日は南から北大東島へ渡る。
例によってゴンドラ式で乗船する。
一時間程並に揺られ北大東島が近づいてきた。
すると港の方から一艘の小型船が。
眺めていると船員から「じゃ、降りましょうか」
南から乗船したのは十数名いたのだが、北大東島で下船するのは我々二名のみ。他の乗客はそのまま那覇まで行く。
甲板まで連れて行かれるとおもむろに取り出されたライフジャケット。袖を通す。
横を見ると甲板の扉が開け放たれており、扉の外に横付けにされ海上に頼りなげに揺れる先ほどの小型船。

まさか・・・ (直接動画をアップすると酷いのでyou tubeにて)


そして港に着くと小型船(艀(はしけ))ごとクレーンで。


素人撮影で申し訳ないが、多少の臨場感が味わえたのではないでしょうか。
2、3編集しただけでも酔ったもん。。

上陸してキャンプ地である港のそばの公園へと向かう。
北大東島はその昔、リンが採れる事で栄えた。
採掘現場の廃墟が残っていた。


















しかし島の入り口、港のこんなすぐそばにあっていいものなのだろうか。



























































































































夕飯のカレーの食材を求めに近くの商店へ行き、テントを張り今日は就寝。
明日は自転車を借りて島を巡る。

<テントを張った公園からの日没>

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